「亜鉛めっき」とは金属の表面に亜鉛(Zn)を密着させる技術です。弊社では、鉄上に電気亜鉛めっきを行っております。鉄(Fe)は、空気中では非常に酸化しやすい不安定な金属です。その表面にさらに酸化しやすい(卑な金属)亜鉛を電着させることで、鉄本体を錆から守ります。自己犠牲型被膜と言います。
・鉄表面に亜鉛を電着させることで、外気からの遮断をし酸化を抑制。
・卑な金属と結合しているので、電位が亜鉛側行く。
亜鉛めっきは、そのめっき被膜だけでは中世塩水噴霧試験にて24時間以内に白錆発生します。つまり大した耐食性能は有しておりません。そこで、亜鉛めっき後に「化成処理」を施すことで耐食性能を得させます。
亜鉛めっき上の化成処理として「クローメート」「ユニクロ」などと呼ばれる六価クロム化成処理が最も一般的でした。このクロメート被膜は耐食性が高く、自動車部品などに広く採用されていました。現在では代替品の「三価クロム化成処理」一般に三価クロメートと呼ばれる処理を施し、耐食性能を得ます。